呼吸とマスクの関係2・大貫
皆さん、こんにちは!
前回は、
免疫力を上げるために鼻呼吸がとっても重要
な役割を果たしていることについてお伝えしました。
まず免疫と聞いたら何を思い浮かべますか?
白血球?
リンパ?
色々考えてしまうと思うのですが、
基本的には免疫は体の
「防御(ディフェンス)」
機能だと思います。
そしてその最前線にあるのが体の入り口である
“鼻と口”
なのです。
簡単に言えば、
鼻は空気、口は、食べ物や飲み物といったものに接することが多く、
それぞれディフェンス機能がついています。
鼻呼吸をすれば、空気中の埃や粉塵、菌やウイルスはまず鼻毛にひっつきます。
(空気が悪いところに住んでいると鼻毛が伸びますよね笑)
さらに鼻腔を通り、上気道(鼻と口の間ぐらい)に免疫の防御施設があり、ここで白血球が悪い菌やウイルスを殺そうと待ち構えています。
ちなみにウイルスやアレルギー物質は上気道や下気道(口より下の気道)で増殖すると言われています1)。
逆に気道が湿度で満たされていれば、免疫機能は働きやすいです。
つまり、感染やアレルギー反応を防ぐためには、
室内の湿度は乾燥した状態で、
気道は湿度を保つ。
これにベストなのがマスクでの呼吸なのです1)
さらに鼻呼吸をしていれば、体の中から失う湿度は少ないですよね!
これが鼻呼吸がマスクをしている時にこそ望ましい理由なんです。
参考文献
1) 白木, 木場. 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のウイルス学的特徴と感染様式の考察. Web医事新報. 5004.p.30. 2020 https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=14278